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免疫反応促進試薬Can Get Signal immunostainを用いた免疫細胞染色法
author | 高橋 千絵 | ||
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所属 | 京都大学薬学研究科生体情報制御学 | ||
Home Page | www.pharm.kyoto-u.ac.jp/physchem | ||
Keyword | 免疫細胞染色、Can Get Signal immunostain、固定法 | ||
Published | 2011-10-20 | Last Update | 2011-12-20 |
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概要・原理
Can Get Signal immunostainは、免疫組織染色、免疫細胞染色の解析の際にしばしば問題になる、感度不足や低いS/N比、二次抗体由来の非特異シグナルの発生等を改善するために開発された反応促進試薬である。従来、低い抗体力価による検出感度不足の問題は、添加する抗体濃度を高めることにより補われてきたが、バックグラウンドや非特異染色を増加させる原因ともなっていた。この製品は、抗原抗体反応を促進することによって抗体濃度の至摘化に対する自由度を高めるので、過剰量の抗体添加による非特異反応が抑えられ、より明瞭な染色像を得ることができる。
装置・器具・試薬
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詳細は以下のHPを参考にしてください。
「免疫反応促進試薬Can Get Signal immunostainを用いた内在性Rab11の検出」
「免疫反応促進試薬Can Get Signal immunostainを用いた免疫染色における固定法の検討」
詳細 *それぞれの写真をクリックすると拡大します。
- 抗体(一次抗体、標識二次抗体)を本試薬で使用濃度に希釈し、通常通りの免疫染色を行う。すなわち、通常抗体希釈に用いるTBS(TBS-T)、 PBS(PBS-T)、希釈ブロッキング液等の代替として用いるだけである。
- Solution AとSolution Bの2タイプがあるが、抗体に対する効果に違いがあり、どちらが適しているのかは、抗体・抗原の種類やサンプルの形状等により異なる。初回検討時に比較して選択する。
工夫とコツ
- 一次抗体希釈液のみに使用しても十分な効果が得られることが多い。 さまざまな固定法(PFA, MeOH, TCAなど)に対応できる。 ;