1.日時・場所
平成25年10月16日(水) 10:00~16:10
千里ライフサイエンスセンタービル 5Fライフホール
2.コーディネーター
大阪大学蛋白質研究所・教授
高木淳一
北海道大学大学院薬学研究院 生体分子機能学研究室・教授
前仲 勝実
3.開催趣旨
複雑な生命体のしくみを、有機分子である個々の素子(蛋白質、核酸、脂質など)の構造を原子座標の形で解明することで、ボトムアップ的に明らかにする構造生物学は、我が国のプロジェクト等で整備された各種最先端研究基盤やケミカルバイオロジーとの融合を背景に、近年大きな進展を見せている。特に様々な疾患、食品の安全性、環境向上等にかかわる蛋白質の立体構造情報は、医薬開発や産業応用に直結することが期待される。なかでも創薬関連分子をターゲットにした構造研究は、アカデミアにおける探索的、原理究明的研究から、製薬企業におけるSBDDまで含まれ、この広いスペクトラムを俯瞰する視座をもつことが今後の創薬を考える上で極めて重要である。本セミナーでは、産学のセクターをまたいだ講師により基礎生物学から創薬の最前線までカバーするトピックの紹介をいただき、構造生物学が創薬に果たす役割の現状をとらえたい。
4.プログラム
10:05-10:20 はじめに
北海道大学大学院薬学研究院 生体分子機能学研究室・教授
前仲勝実
10:20-11:00 アミロイドクリアランス受容体sorLAの構造
大阪大学蛋白質研究所・教授
高木淳一
11:00-11:40 多剤排出トランスポーターの構造解析とペプチド性インヒビターの創出
東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻・教授
濡木理
―昼 食―
13:00-13:40 製薬企業における創薬研究と構造生物
協和発酵キリン(株)探索研究所・主任研究員
齋藤純一
13:40-14:20 機能性抗体を利用したGPCRのX線結晶構造解析への試み
京都大学医学研究科 分子細胞情報学・准教授
小林拓也
―休 憩―
14:40-15:20 免疫系受容体LILRファミリーの構造と創薬への試み
北海道大学大学院薬学研究院 生体分子機能学研究室・教授
前仲勝実
15:20-16:00 標的タンパク質の立体構造に基づくドラッグデザイン:製薬企業における実例
中外製薬(株)研究本部 創薬化学研究部・主幹研究員
大田雅照
16:00-16:10 終わりに
大阪大学蛋白質研究所・教授
高木 淳一
5.参加費
無料
6.定員
200名(定員になり次第締め切り)
7.申込方法
1)氏名、勤務先、〒所在地、所属、電話番号を明記の上、E-mailでお申し込み下さい。
2)事務局より送付する参加証(E-mail)をセミナー開催当日に受付でご提示下さい。
8.申込先
公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団 セミナーE3担当 谷山 佳央
E-mail:tkd@senri-life.or.jp(TEL:06-6873-2001、FAX:06-6873-2002)
セミナーの詳細や変更等につきましては、下記の財団web siteにて随時ご案内しておりますのでご覧下さい。(財団web site: http://www.senri-life.or.jp/)