公益財団法人国際高等研究所は、5月12日(月)から15日(木)まで、カンファレンス2014「Chromatin Decoding」を開催いたします。
現在、ゲノムDNA配列の全解読、クロマチンを構成する蛋白質の同定、DNAや蛋白質の様々な化学修飾、クロマチン間の相互作用など、クロマチン動態に関するおびただしい情報が集積しつつあります。ゲノムは、それぞれの生物種に特徴的な個体の機能構造、生殖・発生・成熟・老化などの個体レベルのライフヒストリーを支配しており、その結果として現今の生物種が存在します。換言すれば、ゲノムには進化を通じて築かれた設計図の変化の記録がコードされています。次世代のクロマチン研究は、DNA配列解読技術、生命現象の可視化技術など、近年の革新的研究技術が生み出す膨大な量の情報を総合して、ゲノムを動的・適応的に洗練されたシステムとして理解することにあります。
本カンファレンスでは、
1)複製、転写などのクロマチンの素反応および反応間の相互作用、
2)セントロメア、テロメアなどの染色体維持に必須な機能的巨大複合体
3)突然変異やトランポゾンなどの可動因子によるクロマチン改変
4)non-coding RNA、核内クロマチン配置
などに関する最先端の研究を通じて、クロマチンの動態を背景にした生命現象の理解という生命科学の最先端の課題と今後の研究の方向性について議論します。
現在、若手のポスター発表者と討論者の参加を募集していますので、奮ってご参加ください。
日時
平成26年5月12日(月)~15日(木)
場所
公益財団法人国際高等研究所(京都府木津川市)
参加費
無料
申込先URL
http://www.iias.or.jp/research/iias_conference/2014/info.html