1.日時・場所
2020年2月14日(金) 10:30~17:00
千里ライフサイエンスセンタービル5階 山村雄一記念ライフホール
2.コーディネーター
東京理科大学研究推進機構 生命医科学研究所 教授 松島 綱治
九州大学大学院 医学研究院 教授 小川 佳宏
3.開催趣旨
炎症の終末像として様々な臓器共通に線維芽細胞の集積・活性化によるコラーゲンならびに細胞外マトリックスが過剰に蓄積し、その結果、臓器の構造が乱れ、機能障害がもたらされます。これが疾患としての線維症fibrosisです。代表的な線維症には、肺線維症、肝硬変、腎線維症などがありますが、線維症は全ての臓器において認められます。不幸にも現在、線維化疾患に対する有効な治療方法はなく、アンメット・メディカル・ニーズの高い領域です。一方、全ての上皮がんは線維化を足場・ニッチにして発生するため、がんの予防のためにも線維化制御法の開発は重要かつ喫緊の課題です。本セミナーでは、本研究領域を代表する基礎・臨床研究者を招聘し、シングルセル遺伝子発現解析などの新技術を用いた「炎症細胞社会」の実態解明による線維症の分子・細胞基盤の理解とこれに立脚した線維化疾患の発症機構・治療戦略に関する最新の知見を御紹介いただきます。
4.プログラム
10:35-10:50
はじめに
東京理科大学研究推進機構 生命医科学研究所 教授 松島 綱治
10:50-11:30
新規single-cell RNA-seq法TAS-seqによる肺線維症炎症細胞社会変遷の解明
東京理科大学研究推進機構 生命医科学研究所 助教 七野 成之
11:30-12:10
肺線維症発症の分子機構
大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 特任教授 審良 静男
―昼 食―
13:20-14:00
腎線維芽細胞は多彩な役割を獲得し、腎障害と修復を制御する
京都大学大学院 医学研究科 教授 柳田 素子
14:00-14:40
慢性炎症と皮膚の線維化
京都大学大学院 医学研究科 教授 椛島 健治
―休 憩―
14:50-15:30
臓器脂質の量的質的変容からみた炎症細胞社会
筑波大学 医学医療系 教授 島野 仁
15:30-16:10
脂肪肝から肝硬変の炎症細胞社会
金沢大学 保健学系検査技術科学 教授 本多 政夫
16:10-16:50
生活習慣病における組織線維化
九州大学大学院 医学研究院 教授 小川 佳宏
16:50-17:00
おわりに
九州大学大学院 医学研究院 教授 小川 佳宏
5.参加費
無料
6.定員
200名(定員になり次第締め切り)
7.申込方法
1)氏名、勤務先、〒所在地、所属、電話番号を明記の上、E-mailでお申し込み下さい。
2)事務局より送付する参加証(E-mail)をセミナー開催当日に受付でご提出下さい。
8.申込先
公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団 セミナーN5 担当 谷山 佳央
E-mail:tkd-2019@senri-life.or.jp(TEL:06-6873-2001、FAX:06-6873-2002)
セミナーの詳細や変更等につきましては、下記の財団web siteにて随時ご案内しておりますのでご覧下さい。(財団web site:http://www.senri-life.or.jp/)