第76回大会(2024年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに37演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、11名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの11名の方の口頭発表が行われ、審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
松本 かなこ
演題
Foxo3-mediated physiological cell competition ensures robust tissue patterning throughout vertebrate development
Foxo3を介した生理的な細胞競合が脊椎動物の発生過程における頑強な組織パターン形成を支える
受賞のコメント
このたびは栄誉ある賞を頂き、大変光栄に存じます。石谷太教授、龝枝佑紀助教をはじめ、本研究の遂行を支えてくだっさたすべての皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。英語での発表ではありましたが、「細胞競合」の面白さが1人でも多くの方に伝わっていると幸いです。引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
受賞者
小林 穂高
演題
When and where do microRNAs work in cells?
細胞内においてmicroRNAはいつ・どこで機能しているのか?
受賞のコメント
このたびは日本細胞生物学会 若手最優秀発表賞をいただき、誠にありがとうございます。若手最優秀は20代の学生のころから「いつか自分も」と憧れていた思い入れのある賞でして、つくば国際会議場のメインホールでの選考会ということもあり、発表には自然と気持ちが入りました。選考会で謝辞を述べさせていただいた恩師の福田光則先生・泊幸秀先生・Robert H Singer先生に加え、選考委員会の先生方、岡田康志大会長・水島昇学会長をはじめとする大会本部の先生方にも、この場をお借りして深くお礼申し上げます。いつの間にか30代になり、つい最近、私自身も若手PIとして研究分野を持たせていただく立場になりました。研究内容に興味を持ってくださった20代の学生さんがいましたら、いつでもご連絡ください。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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竹田 弘法 | Structural study for mitochondrial metabolite transporter PORIN complex |
杉山 博紀 | Live-cell imaging defines a threshold in CDK activity at the G2/M transition |
本谷 友作 | Frontiers in multiphoton imaging: direct observation of adult neurogenesis |
石橋 公二朗 | Astrocyte-induced mGluR1 activates human lung cancer brain metastasis via glutamate-dependent stabilization of EGFR |
杉 直也 | Analysis of sperm-cell-surrounding membrane breakdown upon pollen tube discharge in Arabidopsis |
水野 皓介 | Exploring the dynamic interplay between morphogen signaling and cell adhesion in pattern formation |
伊藤 慶 | Unveiling the Heterogeneity of Cell Proliferation Mechanisms through Integrative Analysis of CRISPR Screening Data and Experimental Validation |
折井 みなみ | Misdirected cell-autonomous immunity targets intrinsic organelles in moyamoya disease. |
見目 悠 | Single-molecule localization microscopy reveals STING clustering at the trans-Golgi network through palmitoylation-dependent accumulation of cholesterol |
第76回日本細胞生物学会大会二日目の懇親会において授賞式を行いました。若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第75回大会(2023年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに57演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、10名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの10名の方の口頭発表が行われ、審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
朽津 芳彦
演題
STING自然免疫シグナルの終結機構:リソソームによる細胞質内包化・分解現象の発見
受賞のコメント
この度は栄誉ある賞を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。田口友彦教授をはじめ、ご指導いただきました全ての研究者の皆さまに深く感謝申し上げます。細胞生物学会に育てていただいた御恩に対し、いつか報いることができるよう、さらなる精進を重ねてまいります。
受賞者
澁谷 大輝
演題
生殖細胞における中心体数の分子制御
受賞のコメント
ポスター・トーク共に非常にレベルが高く、大変素晴らしい会でした。本大会を企画運営して下さった先生方、発表者の皆様、選考委員を勤めてくださった先生方に心より御礼申し上げます。また、栄誉ある賞を頂き感謝いたします。本研究を主導したNena Stojanovićをはじめとし、スウェーデン・ヨーテボリ大学の当ラボをこれまで共に支えてくれたラボメンバーの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。2024年度から理研BDRにラボを移転しますが、これからもメンバーに恵まれ、共に良いサイエンスができることを願っています。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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竹田 穣 | 繊毛病関連タンパク質HYLS1による中心小体微小管の高次構造化機構 |
石橋 朋樹 | 細胞キラリティは葉状仮足と焦点接着斑の左右非対称な形成を介して細胞集団のキラルな回転運動を生み出す |
平形 樹生 | ショウジョウバエ卵巣体細胞におけるpiRNA生合成の場Yb bodyへのPiwi局在化機構とその制御 |
石村 亮輔 | UFM1システムはCYB5R3のUfmylationを介してER-phagyを制御する |
重富 健太 | Cholesterol-rich domain formation mediated by ZO proteins is essential for tight junction formation |
小川 基行 | “Kick-me-out”シグナル、FGF21の発現誘導を介したがん抑制型細胞競合の分子機構の解明 |
谷口 怜哉 | クライオ電子線トモグラフィーにより明らかとなった核膜孔複合体の構造頑健性の細胞分化における重要性 |
大石 裕晃 | STREAMING-tagによる転写活性と転写制御関連因子の時空間的な関連性の解明 |
第75回日本細胞生物学会大会二日目に授賞式を行いました。若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第74回大会(2022年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに31演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、10名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの10名の方の口頭発表が行われ、審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
坂巻 純一
演題
オルガネラ膜脂質ホスファチジルエタノールアミンのユビキチン化
受賞のコメント
この度は栄誉ある賞を頂き感謝申し上げます。本研究を支えてくださった、水島昇教授をはじめ、共同研究者の大出晃士博士、栗川義峻博士、山本林博士にこの場を借りて御礼申し上げます。特に、水島先生からは研究指導だけでなく、スライド作成やプレゼンテーションに関してもアドバイスを頂きました。本受賞はその賜物だと思っております。選考委員の先生方が私の研究を評価してくださったことは大きな自信につながりました。これからも、皆様に面白いと思って頂けるような研究を続けていけるようがんばります。
受賞者
長井 広樹
演題
栄養環境の変動に応答した腸内分泌細胞の脱分化現象の同定
受賞のコメント
この度は若手最優秀発表賞を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。本研究は、私がポスドクとして中嶋悠一朗博士のもとで行なってきたものです。振り返ってみると、この3年半で研究が大きく進展した転換点が複数思い起こされますが、研究集会での議論や共同研究がキッカケになったものがほとんどです。本研究に携わっていただいた全ての方々に感謝申し上げます。今後も、一人でも多くの方に「面白い」と感じてもらえる研究を目指して参ります。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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小野 由美子 | mTORC2はスフィンゴミエリン輸送を促進することにより、低浸透圧ストレスによる細胞死を抑制する |
加藤 孝信 | マウスノード不動繊毛は変形の向きを感知して左右軸を決定する: 非対称性を生み出すメカニカルな機構 |
河野 洋平 | 核質のラミン Cによる迅速な核膜修復機構の解明 |
酒井 芳樹 | ヒスチジンリン酸化を介したシグナル伝達は線虫の神経軸索再生を制御する |
長 佑磨 | 上皮細胞シートにおけるTricellulinによる三細胞間接着の形成機構 |
戸塚 隆弥 | マウス受精卵のカルシウム振動の新たな作用~第二極体放出の確実性を支えるしくみ~ |
原岡 由喜也 | p53追加変異は細胞老化を介したがん原細胞排除を破綻させ初期腫瘍形成を促進する |
山本 啓 | 細胞内収縮力の光操作による細胞質分裂の力学的制御機構の解析 |
第74回日本細胞生物学会大会三日目、授賞式を行いました。若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第73回大会(2021年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに42演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、11名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの11名の方の口頭発表が行われ、審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
元村 一基
演題
シロイヌナズナの花粉管は細胞質に核を持たない状態でも正常に伸長して胚珠へ到達する能力を保持している
受賞のコメント
この度は、大変栄えある賞を賜り、身に余る光栄に存じます。共同研究者である丸山大輔助教が本賞を受賞されて以降、いつかは自分もという気持ちで、本賞は大きな目標でした。ハイレベルな研究発表の中で、素晴らしい研究をされている選考委員の先生方に本研究発表を選んでいただけたことは、本当に大きな自信となりました。選考委員の先生方、並びに発表を聞いてくださった皆様に改めて感謝申し上げます。また、この研究を素晴らしいゴールに導いてくださった丸山先生や共同研究者の皆様、これまでサイエンスのイロハをご指導くださった渡邊雄一郎教授、東山哲也教授、竹田篤史教授にもこの場を借りて深く御礼申し上げます。今後も、花粉をはじめとした植物細胞の面白さを皆様にお伝えできますよう、日々精進していく所存です。
受賞者
鈴木 翔
演題
BARドメインタンパク質とダイナミン様GTPaseにより駆動される新規小胞輸送経路の発見
受賞のコメント
この度は素晴らしい賞を誠にありがとうございます。これも、大学院時代、真核生物と原核生物の違いも分からなかった私に辛抱強く付き合ってくださった大隅良典先生、山本林先生(現東大)、岡本浩二先生(現阪大)をはじめとした大隅研の皆様の指導の賜物と思っております。今後は、未だ謎の多いエンドソーム研究をさらに高いレベルへと昇華できるよう努めていく所存です。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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家村 顕自 | 染色体オシレーション運動による染色体安定性の維持機構 |
一條 遼 | 皮膚拡張時における増殖能の高い表皮幹細胞の出現には血管が重要である |
伊藤 慶 | 中心小体間の繋ぎ止めによる中心体過剰複製と染色体不安定性を防ぐメカニズムの解明 |
高杉 征樹 | 超長寿齧歯類“ハダカデバネズミ”の研究から見えた細胞外マトリックス関連因子による新規ストレス応答制御機構 |
二宮 小牧 | PLEKHG4Bによる細胞間接着形成過程のアクチン骨格再構築メカニズム |
日野 直也 | 集団遊走における細胞の機械的拘束依存的な増殖因子シグナル活性動態変化による先導細胞の運命決定 |
前田 深春 | 細胞分裂期のER exit siteの崩壊と再形成はTANGO1のリン酸化状態により制御される |
向井 康治朗 | 自然免疫分子STINGの小胞体局在維持機構とその破綻に起因する疾患 |
山本 昌平 | 試験管内再構成による星状体微小管とアクチン繊維網の相互作用の解析 |
第73回日本細胞生物学会大会一日目の17時30分から、Web上で授賞式を行いました。受賞者一人一人の名前と演題名を読み上げ、若手最優秀発表賞の受賞者には、Webで顔を見せていただきながら一言コメントをいただきました。
第72回大会(2020年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに35演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、10名の若手優秀発表賞が選ばれました。
例年は大会期間中の若手最優秀発表賞選考会において口頭発表・審査が行われ、若手最優秀発表賞受賞者2名を選出していますが、本大会の開催形態変更に伴い、理事会および選考委員会で慎重に議論した結果、本年度の最優秀発表賞の選考は見送ることとなりました。若手優秀発表賞受賞者は以下の通りです。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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青木 佳南 | ブレブの拡大・退縮における細胞質の流動性の制御 |
後藤 祐平 | 赤色光光遺伝学による細胞周期チェックポイントの操作 |
三枝 慶子 | 膵β細胞においてSFT-4/Surf4は新生プロインスリンの小胞体からの輸送を制御する |
新土 優樹 | ヒストンH3によるChk1の阻害が初期発生における細胞周期を制御する |
高尾 大輔 | ディープラーニングによる画像分類を応用した細胞周期特異的な特徴量の抽出 |
鳥山 真奈美 | ヒトアトピー性皮膚炎中における樹状細胞がもつ一次繊毛の免疫学的役割 |
牧野 支保 | オートファジーによる選択的なmRNA分解機構の解析 |
森下 英晃 | 水晶体における新規オルガネラ分解機構の発見 |
永田 理奈 | 細胞競合を駆動する細胞非自律的オートファジー誘導機構の遺伝学的解析 |
渡部 哲也 | プロテインキナーゼA活性の細胞間制御機構の解析 |
6月10日実施の社員総会(Web開催)において、Web上で授賞式を行いました。選考委員長による総評後に会長より若手優秀発表賞受賞者へ賞状が授与されました。受賞者にはWebで顔を見せていただきながら一言コメントをいただきました。
第71回大会(2019年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに24演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、10名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの10名の方の口頭発表が行われ、15名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞・EMBO Journal賞
受賞者
篠田 沙緒里(旧姓:中野)
演題
オートファゴソームの静電的成熟
受賞のコメント
この度は名誉ある若手最優秀発表賞を頂き誠に感謝申し上げます。素晴らしい研究環境と、研究生活を支えてくださった水島昇教授、山本林講師をはじめ研究室のメンバーに御礼申し上げます。審査会での審査員の先生や聴講者の方々とのエキサイティングな議論は心に残る時間でした。今後も楽しさと誠実さを持ってサイエンスに向き合い、細胞生物学を深めていきたいと存じます。
若手最優秀発表賞・EMBO Report賞
受賞者
金城 智章
演題
フェルスター共鳴エネルギー移動の原理に基づくニ光子励起用光遺伝学ツールの開発
受賞のコメント
この度は、栄誉ある細胞生物学会若手最優秀発表賞を頂き大変光栄に存じます。日頃からご指導いただきました京都大学松田道行研究室の皆様、ご協力いただいた共同研究者の皆様、そして本大会を運営していただいた皆様に心より御礼申し上げます。今後とも細胞生物学・蛋白質科学の発展に貢献できるよう精進してまいります。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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中村 貴紀 | 中心体複製初期に起こるPLK4の中心体輸送機構 |
渡辺 紘己 | Cep57-pericentrin複合体よる分裂期中心体の制御機構 -MVA症候群とMOPD病の発症機構の解明- |
柳沼 秀幸 | 細胞のエネルギー状態の定量的単 一細胞解析を可能にするATPセンサー蛍光タンパク質“QUEEN” |
吉田 藍子 | 高速原子間力顕微鏡によるエンドサイトーシスに伴う細胞膜の形状変化のライブセルイメージング |
林 眞理 | 染色体融合可視化システムによる姉妹染色分体融合の運命解析 |
添田 翔 | RSK-MASTL経路はマウス受精卵において前核形成を遅延させ雄性染色体安定性を保証する |
井田 大貴 | 膜透過性ペプチドに起因する膜ダイナミクスの直接評価 |
前原 一満 | クロマチン挿入標識(ChIL)法による空間エピゲノム解析 |
第71回日本細胞生物学会大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
また本年度は、EMBO Journalに協賛いただき、最優秀発表賞の2名にそれぞれEMBO Journal賞とEMBO Report賞が同時に贈呈されました。
第70回大会(2018年度)
日本細胞生物学会・日本発生生物学会合同大会の若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに41演題の応募がありました。選考内規に従い、細胞・発生両学会の22名の審査員が応募書類を審査し、10名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの10名の方の口頭発表が行われ、22名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
佐奈喜 祐哉(発生)
演題
Insulin promotes tumorigenesis by abrogating cell competition
受賞のコメント
光栄なことに、第70回学会で若手賞を頂きました佐奈喜と申します。私にとって、細胞生物と発生生物の合同で開催された本大会は絶好のタイミングでした。というのも、細胞同士が押し合いへし合いする「細胞競合」という現象が、個体の恒常性維持に重要なインスリンによって制御されるという、どちらの学会にも片足を突っ込んだような研究をしていたからです。単細胞生物、多細胞生物のどちらであれ、細胞はそれ一つで生命として振る舞うことから、生命の基本単位として研究されてきました。一方で、個体の中でうじゃうじゃしながらも上手いことやって行く細胞の姿に、個人的には惹かれてしまいます。この賞を弾みに、個体という箱の中で人知れず面白いことをしている細胞と、よりお近づきになれればと思います。
受賞者
有吉 哲郎(細胞)
演題
Genetically-encoded fluorogenic RNA for imaging spatiotemporal mRNA dynamics at subcellular resolution
受賞のコメント
この度は栄えある若手最優秀発表賞を頂き、大変光栄に存じます。発表準備に際し岡田康志教授及び研究室の皆様から数多くのアドバイスを頂き、皆親身になって良い発表ができるよう協力して頂きました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。今後も細胞生物学の発展に寄与できますよう研究に専念いたします。
ミーティング見聞録
「ASCB|EMBO 2018 meeting」見聞録はこちら
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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Rosenburg Ingrid(発生) | Morphological novelty in the vertebrate limb created by the water-to-land transition |
井川 敬介(細胞) | AIP1 and cofi lin ensure a resistance to tissue tension and promote directional cell rearrangement in the Drosophila wing |
奥田 覚(発生) | Strain-triggered mechanical feedback in self-organizing optic-cup morphogenesis |
畠 星治(細胞) | The balance between the mother centrosome associated kinesin KIF-C motor and Eg5 determines the timing of centrosome separation at mitotic onset |
Cong Bojie(細胞) | Tumor progression driven by polyploid giant cells in Drosophila |
知念 拓実(細胞) | Mechanisms of the spindle bipolarity establishment in human acentrosomal cells |
守野 孔明(発生) | Lineage-specific expansion of homeobox genes and the evolution of spiralian development |
吉成 祐人(発生) | Octopamine – Matrix metalloproteinase signaling regulates germline stem cell proliferation in female Drosophila melanogaster |
第70回日本細胞生物学会第51回日本発生生物学会 合同大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第69回大会(2017年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに40演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、10名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの10名の方の口頭発表が行われ、15名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
松本 有樹修
演題
長鎖ノンコーディングRNAから翻訳される機能性ポリペプチド群の同定~SPARはmTORC1と筋再生を制御する~
受賞のコメント
歴史ある細胞生物学会で若手最優秀発表賞を頂き大変光栄に思います。予想していなかった豪華な副賞にも驚きましたが、授賞式で人生初の鏡開きが出来たことも良い経験になりました。現在行っている研究はまだ始まったばかりの新しい分野ですので、今後ますます発展していくように頑張っていきたいと思います。
受賞者
昆 俊亮
演題
受賞のコメント
この度、伝統ある若手最優秀発表賞を賜りましたこと大変光栄に存じます。大会を運営して頂きました先生方と発表賞選考委員の先生方に深く御礼申し上げます。また、藤田恭之教授をはじめ、研究室のメンバーの支えなくして、今回の僥倖に恵まれることなかったので、この場を借りまして御礼申し上げさせて頂きます。今後、受賞者として恥じることのないよう、細胞生物学研究者としてより一層深化できるよう精進して参ります!
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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藤田 尚信 | オートファジーを介した筋細胞の再構成機構 |
山口 知也 | ROR1によるカベオラ形成と生存シグナルの維持機構 |
龝枝 佑紀 | ノイズキャンセリングシステム:動物組織の正確なパターン形成を支える,細胞競合を介したシグナルノイズ除去 |
三岡 哲生 | 出芽酵母リン脂質PS欠損株に発生する,膜タンパク質が存在しない細胞膜領域“void zone”の解析 |
岡本 和子 | マウスES細胞初期分化にみる集団分化メカニズム |
井藤 喬夫 | 細胞老化シグナルを介した新たながん制御の遺伝的基盤 |
高橋 康史 | 非標識・非侵襲でのナノスケールの形状観察を実現する走査型イオンコンダクタンス顕微鏡の開発と応用 |
藤原 佐知子 | 上皮細胞の細胞-基質間接着と腺房形成におけるRho-GEF Soloの機能 |
第69回日本細胞生物学会大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第68回大会(2016年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに43演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、10名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの10名の方の口頭発表が行われ、15名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
加藤 洋平
演題
「観るだけでわかるタンパク質間相互作用解析法」を活用した繊毛内タンパク質輸送複合体IFT-Bの構築様式の解明
受賞のコメント
この度は若手最優秀賞をいただき誠にありがとうございます。自分のひらめきから始まった研究が高い評価を受けとても嬉しく思っています。小さなアイデアが大きな成果に繋がったのは、京都大学、中山和久教授のご指導や一緒に研究をしてくれた大学院生たちのおかげです。また、私たちの開発した方法が細胞生物学の発展に少しでも寄与できれば幸いです。
受賞者
新土 優樹
演題
増殖因子刺激に対するswitch-likeなERKの核移行応答
受賞のコメント
このたびは若手最優秀発表賞を頂き大変光栄に存じます。本研究を行うにあたり、ご協力を頂いた共同研究者の皆様にもこの場をお借りして感謝申し上げます。この賞を励みに今後もよりいっそう努力を重ね、ユニークで面白い細胞生物学研究を発信できるよう頑張っていきたいと思います。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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鳥山 道則 | 繊毛病原因遺伝子Jbts17の繊毛形成における機能解析 |
青木 佳南 | 細胞膜ブレブにおけるアクチン骨格の再集積過程の解析 |
蜷川 暁 | 分解執行局域における新展開 |
原 裕貴 | ダイニン・微小管による膜の成分の供給が核の大きさの増大速度を制御する |
伊藤 亜実 | 紡錘体の極収束機構の解析 |
山本 真寿 | 細胞競合を駆動する細胞表面リガンド-受容体の同定とそのがん制御における役割 |
田中 洋光 | シナプス後膜内外におけるグルタミン酸受容体の個々のエキソサイトーシスとエンドサイトーシスの検出法開発 |
小池 誠一 | オルガネラ特異的ターゲティング機能を持つ輸送小胞の再構成 |
第68回日本細胞生物学会大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第67回大会(2015年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに48演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、9名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの9名の方の口頭発表が行われ、15名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
木戸屋 浩康
演題
動静脈血管ネットワーク構造を規定する分子メカニズムの解明
受賞のコメント
この度は若手最優秀賞を頂き、大変光栄に存じます。 まず、本研究を行うにあたり、御助力を頂きました大阪大学高倉伸幸研究室の皆様、共同研究者の方々に厚くお礼申し上げます。 「血管研究で困ったことがあれば、木戸屋に相談しよう」と思って頂けるような研究者を目指し、今後もサイエンスに精励する所存にございます。
受賞者
丸山 大輔
演題
細胞融合による急速な助細胞排除機構の解析
受賞のコメント
本賞につきましては創設当初から高嶺の花のような存在と考えておりましたので、この度の受賞は大変誇らしく、忘れがたいものとなりました。 選考委員の先生方、および発表を聴きに足を運んでくださった方々に、改めて御礼申し上げます。 今後はまた違う角度から植物生殖の仕組みを明らかにし、皆様の耳目を驚かせることを目標に頑張ります。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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板倉 英祐 | UBQLNは細胞質の膜タンパク質を膜移行または分解へと識別分類する |
家村 顕自 | 効率的な染色体整列におけるKid及びCENP-Eの機能解析 |
由良 義充 | Rho kinase/ROCKはmuscle ankyrin repeat protein CARP/ANKRD1のリン酸化を介して心筋肥大反応を制御する |
榎本 将人 | がん遺伝子活性の不均一性による腫瘍悪性化の分子基盤 |
中村 麻衣 | 細胞老化を起点とした細胞間相互作用による腫瘍悪性化の遺伝学的解析 |
高井 啓 | 超高輝度発光タンパク質の多色化による遺伝子発現、オルガネラ動態および機能分子動態のマルチカラー・リアルタイムイメージング |
太田 緑 | 中心体の複製を1コピーに保障する分子機構 |
第67回日本細胞生物学会大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第66回大会(2014年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い、賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに39演題の応募がありました。選考内規に従い、15名の審査員が応募書類を審査し、10名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの10名の方の口頭発表が行われ、15名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
藤岡 容一朗
演題
インフルエンザウイルスのCa2+シグナルを介した宿主細胞侵入機構
受賞のコメント
このたびは栄誉ある賞を頂き大変光栄に存じます。北海道大学大場雄介教授のご指導のもとで日々行っている研究を評価されたことが、何よりも嬉しく思います。今後とも研究に精進していきたいと思いますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
受賞者
井元 祐太
演題
単膜系オルガネラ分裂リングの同定-ゲノム科学を基盤としたペルオキシソーム分裂装置(POD machinery)の微細構造と分子機構の解析
受賞のコメント
このたびは、栄えある賞をいただき誠に感謝いたします。審査員の方々、及び日ごろ研究生活を支えてくださっている研究室の皆様に厚くお礼申し上げます。研究の独創性と他分野の方々に対する発表の分かりやすさ、話の筋道と面白さが評価していただけたのだと思います。また、能楽発祥の地である奈良の、能舞台上でのプレゼンテーションという稀な機会を与えてくださり、良い思い出になりました。橋掛かりから登壇できなかったのが唯一の心残りですが、いずれまた別の機会に。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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長谷川 純矢 | 神経細胞におけるイノシトールリン脂質代謝とオートファジー |
三澤 拓馬 | 微小管によるミトコンドリアの空間配置転換はNLRP3インフラマソームを活性化する |
石川 時郎 | メダカを用いた小胞体ストレス応答の生理的意義の解析 |
古澤 之裕 | 腸内細菌によるエピジェネティック修飾を介した制御性T細胞の誘導 |
市川 尚文 | 細胞外マトリクスの硬さの感知におけるビンキュリン-ビネキシンα相互作用 |
金城 純一 | SHGによる細胞内単一微小管の無標識観察と微小管構造変化の解析 |
原 太一 | 分子選別装置Rer1による膜タンパク質の複合体形成調節の生理的役割 |
小笠原 裕太 | Stearoyl-CoA Desaturase 1の活性はオートファゴソーム形成初期過程に必要である |
第66回日本細胞生物学会大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第65回大会(2013年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに44演題の応募がありました。選考内規に従い15名の審査員による採点により審査が行われ、11名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会一日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの11名の方の口頭発表が行われ、17名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
青木 一洋
演題
確率的なERKダイナミクスによる細胞増殖制御
受賞のコメント
このたびは日本細胞生物学会若手最優秀賞を頂き、大変光栄に存じます。これもひとえに京都大学松田道行教授と研究室の皆様のご指導のたまものであり、この場を借りて感謝申し上げます。細胞生物学会の発展に貢献できるよう、さらなる努力をしていきたいと思います。
受賞者
小原 圭介
演題
細胞膜脂質非対称センサーの同定
受賞のコメント
栄えある賞を頂き誠にありがとうございます。選ばれた要因は、とても素晴らしい質問が出て、多くの方が感じていたであろうモヤモヤを解消できた事です。あとは、秘密兵器(透かし彫りとカミキリムシのスライド)を投入した事です。その裏には涙あり、笑いありの壮絶(?)ドラマがありましたが(詳細は別の機会に)、分かりやすさを追求したのが奏功しました。
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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丹羽 伸介 | 微小管脱重合キネシンKIF19Aは線毛の長さを制御する |
川内 健史 | 大脳皮質形成における多段階の神経細胞移動におけるRab21の役割 |
佐伯 泰 | プロテアソームは細胞内ATPレベルの低下を感知して顆粒を形成する |
金谷 高史 | 腸管M細胞の分化制御機構の解明 |
榊 建二郎 | RNA品質管理と小胞体品質管理を結ぶインターフェイスの解析 |
釜崎 とも子 | オーグミン依存的な微小管生成機構に関する微細構造学的解析 |
上原 亮太 | Aurora BとKif2Aによる微小管の長さ制御を介した細胞質分裂制御の仕組み |
佐藤 由典 | 新規微小管結合タンパク質MARKAP(PAR-1/MARK Associated protein)による、Golgi体のリボン構造形成の制御機構の解析 |
森川 高光 | 細胞内蛋白質混雑感受性蛍光蛋白質の開発 |
第65回日本細胞生物学会大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第63回大会(2011年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い賞選考希望者の募集を行い ました。募集期限までに27演題の応募がありました。選考内規に従い33名の審査員による採点により審査が行われ、8名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会二日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの8名の方の口頭発表が行われ、10名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
大澤 志津江
演題
Elimination of oncogenic neighbors by JNK-mediated engulfment in Drosophila
受賞者
西村 智
演題
生体イメージングにより明らかになる慢性炎症病態:肥満脂肪組織から血栓形成過程まで
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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満島 勝 | 細胞分裂期特異的新規アクチンダイナミクスの発見とその解析 |
水野 裕昭 | プロセッシブなアクチン重合をしている間の mDia1 の回転運動の一分子可視化 |
神谷 和作 | コネキシン26変異による内耳ギャップ結合プラークの崩壊 遺伝性難聴の新規分子病態 |
飯田 敦夫 | ライブイメージングにより脊椎動物の血液循環開始機構を明らかにする |
柳谷 耕太 | 小胞体膜上で起こる mRNA スプライシングにおける翻訳停止反応の役割 |
萩原 誠智 | 糖たんぱく質 ERAD における ERdj5 の役割 |
第63回日本細胞生物学会大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者には賞状と副賞が、若手優秀発表賞受賞者には賞状が贈呈されました。
第62回大会(2010年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い賞選考希望者の募集を行いました。募集期限までに41演題の応募がありました。選考内規に従い32名の審査員による採点により第一次審査と、30名の審査員による採点により二次審査が行われ、9名の若手優秀発表賞が選ばれました。大会二日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの9名の方の口頭発表が行われ、19名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
濱崎 洋子
演題
胸腺内T細胞におけるクローディンの発現とそのT細胞受容シグナルにおける役割
受賞者
茂木 文夫
演題
PAR-2 is a microtubule-binding protein that links microtubules and cortical polarity in C. elegans
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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石谷 太 | Nemo-like kinase は Notch 転写複合体の形成を阻害することにより、Notch シグナルを阻害する |
藤原 裕展 | Bulge hair follicle stem cells create the niche for dermal cells through specialization of the basement membrane |
船戸 洋佑 | Nucleoredoxin は Dishevelled 蛋白質の安定化を制御することによって Wnt/β-catenin 経路の活性を維持している |
杉山 智康 | 核内構造体を形成する Red1 による減数分裂期 mRNA 除去 |
大谷 哲久 | IKKε は Rab11 のエフェクター分子 Nuf を介してリサイクリング・エンドソームの双方向性輸送を制御する |
杉 拓磨 | 非神経系細胞は、温度走性行動を規定する神経回路を制御する |
森戸 大介 | 新規巨大 ATP アーゼ/ユビキチンリガーゼ Mysterin は血管新生を制御し、モヤモヤ病(ウイリス動脈輪閉塞症)に関与する |
第62回日本細胞生物学会大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者ならびに若手優秀発表賞受賞者には、賞状と副賞が贈呈されました。
第61回大会(2009年度)
日本細胞生物学会若手最優秀発表賞募集要項に従い賞選考希望者の募集を行い ました。募集期限までに69演題の応募がありました。選考内規に従い24名 の審査員による採点により第一次審査が行われ、10名の若手優秀発表賞が選 ばれました。大会二日目の若手最優秀発表賞選考会においてこの10名の方の 口頭発表が行われ、15名の審査員による採点の結果、若手最優秀発表賞受賞 者として以下の2名の方が選ばれました。
若手最優秀発表賞
受賞者
奥田 哲弘
演題
花粉管誘引物質LUREsの同定−大量精製系と新規誘引アッセイ系の開発
受賞者
池上 浩司
演題
チューブリンポリグルタミン酸化と繊毛機能
若手優秀発表賞
受賞者 | 演題 |
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戸島 拓郎 | 成長円錐局所エンドサイトーシスによる反発性軸索ガイダンス制御 |
北尻 真一郎 | 新規アクチン束化分子TRIOBPの同定 |
長谷 耕二 | M-Secによる細胞間ナノチューブ形成促進の分子機構 |
潮田 亮 | ERdj5を介した小胞体関連分解の分子機序 |
池ノ内 順一 | 上皮細胞の細胞膜ドメインを規定する脂質の探索 |
田端 桂介 | PLEKHM1ファミリーはRab7との結合を介してエンドサイトーシス経路を負に制御する |
松永 耕一 | 二つの新規Beclin-1結合蛋白質であるAtg14LとRubiconは,それぞれオートファジーを異なる段階で政府に制御する |
西村 智 | 生体内分子イメージングでみる肥満脂肪組織〜リモデリング・慢性炎症・免疫異常〜 |
第61回日本細胞生物学会大会時の懇親会において、若手最優秀発表賞受賞者には賞状と副賞が、若手優秀発表賞受賞者には賞状が贈呈されました。