一般社団法人
日本細胞生物学会Japan Society for Cell Biology

NGMプレート(線虫飼育培地)作製

author坂口 愛沙、佐藤 健
所属群馬大学生体調節研究所細胞構造分野
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Home Pagetraffic.dept.med.gunma-u.ac.jp/index.html
Keyword線虫、プレート
Published2014-06-19Last Update2014-06-19
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概要・原理

線虫C. elegansの飼育のためのプレートを作製する.

装置・器具・試薬

  • NGMプレート作製準備 (1枚分):
    NaCl, agar, peptone, cholesterol (ethanol で 5mg/ml にしておく), 蒸留水 1M potassium phosphate pH6, 1M MgSO4, 1M CaCl2
    大腸菌OP50 culture (2xYTやLB培地で増やしたculture)
    オートクレーブ
    60mm dish
    三角フラスコ
    スターラー,スターラーバー

詳細  *それぞれの写真をクリックすると拡大します。

    • 三角フラスコにスターラーバーとNaCl 3g, agar 17g, peptone 2.5g, 5mg/ml cholesterol 1mLを入れ,蒸留水で975mLにメスアップし,オートクレーブする.
    • 1M potassium phosphate pH6, 1M MgSO4, 1M CaCl2を別々に作製し,それぞれオートクレーブしておく.
    • オートクレーブ後の1をスターラーで撹拌しながら60~70℃くらいになるまで冷まし,2の1M potassium phosphate pH6 25mL, 1M MgSO4 1mL, 1M CaCl2 1mL を加える.
    • 60mmディッシュに10~11mLずつ分注し1~2日間ほど乾かす.(実験内容に応じて35mm, 100mm, 150mmディッシュに分注する.)
    • 4の乾いたプレートにOP50 cultureを塗布し1~2日間ほど乾かす.室温で1週間ほど,コールドルームで数カ月間保存可能.

工夫とコツ

  • プレートは大腸菌を塗布する前に十分に乾かす.
    餌(大腸菌)がプレートの端にあると線虫がプレートの壁をのぼって乾いて死んでしまうので、大腸菌を塗布する際は端に広がらないように気をつける.

参考文献