日時
2015年5月11日(月) 10:00~16:40
場所
千里ライフサイエンスセンタービル 5階 山村雄一記念ライフホール
(大阪府豊中市新千里東町1-4-2、地下鉄御堂筋線/北大阪急行千里中央下車)
趣旨
消化器や呼吸器などの粘膜組織に存在する免疫システムが免疫学の重要領域の一つとして認識され、様々な観点から研究が進められています。また、粘膜免疫を応用した「吸う・飲む」ワクチンである粘膜ワクチンが実用化されていることから、粘膜免疫の免疫学的ユニーク性は学術的な観点だけではなく応用面からも期待されています。さらに、粘膜免疫を介した恒常性維持機構の破綻と食物アレルギーや炎症性腸疾患、花粉症などの免疫疾患との関連が解明されるに伴い、粘膜免疫の破綻ポイントを標的とした新しい治療戦略も考案されています。特に最近では、生体内因子だけではなく、腸内細菌や食事成分などの腸内因子を介した免疫制御と各種疾患との関連が新しい潮流の研究として注目を集めています。本セミナーでは、粘膜免疫をキーワードに、腸内環境を介した免疫制御機構の解明や新しい免疫療法・ワクチンの開発について、基礎と臨床の両観点から最近の知見を紹介いただき、皆様と議論したいと思います。
プログラム
1.栄養・腸内フローラを介した免疫制御と創薬研究への展開
國澤純(医薬基盤研究所/東京大学医科学研究所 プロジェクトリーダー/客員教授)
2.食物アレルギーの病態と管理
海老澤元宏(国立病院機構相模原病院臨床研究センター 部長)
3.粘膜免疫誘導型新規結核ワクチンの開発
保富康宏(医薬基盤研究所 霊長類医科学研究センター長)
4.腸内細菌による免疫エピゲノム修飾機構の解明
長谷耕二(慶應義塾大学薬学部 教授)
5.免疫疾患に影響を与える腸内細菌種
本田賢也(慶應義塾大学医学部 教授)
6.上皮幹細胞移植による大腸・小腸再生医療の可能性
中村哲也(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 教授)
7.炎症性腸疾患の発症機構の解析
竹田潔(大阪大学大学院医学系研究科 教授)
コーディネーター
國澤純(医薬基盤研究所/東京大学医科学研究所 プロジェクトリーダー/客員教授)
竹田潔(大阪大学大学院医学系研究科 教授)
参加費
無料
申込要領:氏名、勤務先、所属、〒所在地、電話番号、Eメールアドレスを明記の上、Eメールで下記宛お申し込み下さい。件名は「千里ライフサイエンスセミナーJ1」として下さい。
申込先
千里ライフサイエンスセミナーJ1係
E-mail sng@senri-life.or.jp
URLhttp://www.senri-life.or.jp/seminar-1.html#seminar-F1
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2
千里ライフサイエンスセンタービル20階
TEL 06-6873-2001
主催
公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団
担当
湯通堂隆(Takashi Yutsudo、Ph.D.)