日時
平成30年6月26日(火) 10:00~15:40
場所
千里ライフサイエンスセンタービル 5階 山村雄一記念ライフホール
(大阪府豊中市新千里東町1-4-2、地下鉄御堂筋線/北大阪急行千里中央下車 大阪モノレール/千里中央下車)
趣旨
オートファジー研究は、大隅良典博士(現東京工業大学栄誉教授)の出芽酵母を用いた先駆的な研究、すなわちオートファゴソーム形成に必須なATG(AuTophaGy)遺伝子の発見により飛躍的に進んだ。
大隅博士はその功績により2016年ノーベル医学生理学賞を受賞した。
この発見を契機に、オートファジーの素過程の基本メカニズム、そしてオートファジーの基本的な生理作用が明らかになった。
しかし、オートファジー研究領域が成熟したかといえば、それには遥かに及んでいない。
実際、オートファジーの研究が進むにつれて、従来の概念を超える多様性の存在が明らかになり、さらにはオートファジーが遺伝情報の維持機構、分化や環境変化に伴う細胞機能の制御、幹細胞の維持・分化、さらには老化制御といった生命の根幹に関わる事象に深く関与することも判明しつつある。
またオートファジーが数々の重要疾患の抑制に働いていることが次々と示され、臨床応用の期待が高まっている。
本シンポジウムでは、オートファジーの高次機能及び疾患との関係について最先端の研究を行う研究者を集め、現在までのオートファジー研究の到達点を紹介するとともに、将来像を討議する。
プログラム
①オートファジーによる疾患抑制の分子機構
吉森保(大阪大学大学院医学系研究科 遺伝学教室 教授(栄誉教授))
②感染防御免疫系におけるATG8ファミリー分子群の役割
山本雅裕(大阪大学微生物病研究所 感染病態分野 教授)
③マイトファジーの破綻と遺伝性パーキンソン病
松田憲之(東京都医学総合研究所 ユビキチンプロジェクト プロジェクトリーダー)
④オートファジーと肝癌・膵癌~P62との関連~
楳村敦詩(京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 助教)
⑤心不全におけるオートファジーの役割
大津欣也(キングスカレッジロンドン 循環器科 教授)
⑥選択的オートファジーによる転写制御
小松雅明(新潟大学大学院医歯学総合研究科 分子遺伝学 教授)
コーディネータ:大阪大学大学院医学系研究科 遺伝学教室 教授(栄誉教授)吉森保
コーディネータ:新潟大学大学院医歯学総合研究科 分子遺伝学 教授 小松雅明
*詳細はURLをご参照ください
http://www.senri-life.or.jp/seminar/seminar-1-20180626a.html
参加費
無料
申込要領
氏名、勤務先、所属、〒所在地、電話番号、E-mailアドレスを明記の上、E-mailで下記宛お申し込み下さい。件名は「千里ライフサイエンスセミナーM2」として下さい。参加証をE-mailで返送いたします。
申込先
千里ライフサイエンスセミナーM2
E-mail tnb@senri-life.or.jp URL http://www.senri-life.or.jp
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2
千里ライフサイエンスセンタービル20階
TEL 06-6873-2001
担当:吉本恭明