日時
平成19年9月21日(金) 17:00〜20:00
場所
有楽町朝日ホール (有楽町マリオン 11階)
(東京都千代田区有楽町2-5-1〔JR有楽町駅前〕)
テーマ
『プレートの沈み込みとその行方』
I. 日本の巨大地震と超巨大地震
東京大学地震研究所教授 島崎 邦彦 先生
II.沈み込んだプレートはどこへ?
独立行政法人 海洋研究開発機構
地球内部変動研究センター長 深尾 良夫 先生
その他
入場無料、定員 630 名(当日会場先着順・開場16時30分)
予約の必要はありません。
ご来聴の方には、後日講演記録を進呈いたします。
主催
東レ科学振興会
後援
朝日新聞社、日本地球惑星科学連合、日本地震学会
要旨
“プレートテクトニクス”によれば、地球の表層は十数枚の巨大な岩板(プレート)から成り、一方のプレートが他方のプレートの下に潜り込むとき巨大地震は起こります。しかし、巨大地震の発生にはプレートテクトニクス理論では説明できない謎がたくさんあります。それがまた地震予知の難しさにもつながっています。例えば伊豆・小笠原海溝では歴史上巨大地震は知られていません。一方で、2004年12月のスマトラ地震は通常の巨大地震よりもはるかに大きな”超巨大地震”でした。こうした地震発生の複雑性はどのように理解したらよいのでしょう?潜り込んで地表から姿を消したプレートが何処へ行くのかという疑問にもプレートテクトニクス理論は答えてくれません。この疑問に答を出しつつあるのが地震波トモグラフィーです。従来、潜り込んだプレートはそのままマントルの底まで落下すると考えられていました。最近のトモグラフィーはこうした例は稀で、潜り込んだプレートは多くの場合途中で水平に寝てしまうことを明らかにしつつあります。一方で、マントルの底には落下したプレートの残骸と思われるものが累々と横たわっていることもわかってきています。これらの新発見は、地球深部で起きている運動と表層のプレート運動とを統一的に理解する途を開くものとして注目されています。
お問い合せ
財団法人 東レ科学振興会
〒279-8555 千葉県浦安市美浜1-8-1
TEL:(047)350-6103
E-mail:torayzaidan@tgnts.toray.co.jp