• 学会について
    • 学会概要
    • 学会の歴史
    • 学会役員名簿
    • お知らせ
    • お問い合わせ
    • 広告掲載のお願い
  • 学術大会・委員会
    • 大会案内
    • 男女共同参画推進若手研究者育成委員会
    • 将来計画委員会
    • 細胞生物若手の会
  • 表彰
    • 論文賞
    • 若手最優秀発表賞
  • CSFについて
    • CSF English Site
    • CSFについて
    • 編集委員会紹介
    • CSF編集委員長からのメッセージ
    • CSFのX
    • CSF編集委員長のX
    • CSF投稿サイト
  • 会報「細胞生物」
    • 会報「細胞生物」最新号
    • 会長挨拶
    • 巻頭言一覧
    • 寄稿
    • イベント情報
    • 公募・求人情報
    • 賞および研究助成
    • 議事録
    • 賛助会員
    • 会員専用
  • 入会のご案内
    • 入会のご案内
    • 賛助会員入会のご案内
    • 各種お届けについて
  • 実験情報
    • 実験プロトコル一覧
    • その他実験情報
    • 抗体情報一覧
    • 実験情報の提出について
    • 細胞生物学用語
  • 会員ページ
  • お問い合わせ
  • En

CSFの将来

1991.11.01
Vol.2 November

矢原 一郎都・臨床研

 私がCellStructureandFunction(CSF)の編集を引き受けてからはやくも3年になろうとしている。この間,編集委員をはじめとする多くの会員および非会員の方々のご協力によって,CSFは順調に刊行されてきた。ところで,日本細胞生物学会の会員数が増加してくると,いずれは直面しなければならない問題が現実味をおびてくるもそれは他でもない,英文学術誌CSFのあり方の問題である。以前,本誌に書いたように,会員が支払う年会費の約75%がCSF刊行のために使われている。当り前のことだが,学会の会計は左うちわという訳ではない。また,余裕を持って会費を支払っている会員が大多数であるはずもない。「したがって,CSFをそれに見合う価値あるものにしなければならない」,という主旨をその折に述べたように憶えている。これは現在のCSFのあり方,つまり会員全員にCSFを配布するシステムを継続させることを前提にした新編集委員長の意気込みである。しかし,それよりもさらに一歩踏み込んで,会員とCSFの現在の関係を継続するにせよ改革するにせよ,考えてみる時期に差しかかっている気がする。

 現状の問題は次のような点に著者に現れている。現在、私が所属する都臨床研細胞生物学研究部門には本学会の会員が私を含めて7名おり.会則にしたがって,各人にCSFが送られてくる。しかし,かれらのデスクの書棚にピンクの雑誌の束は見あたらないので,適時捨てているに違いない。新著のCSFが捨てられるということは編集委員長にとっては悲しいことではあるが,それはいいとしよう。私どもの研究室では,購読雑誌は,NatureであろうがCellであろうが,1年後の夏に図書館の同じ雑誌の製本が完了する時点で捨てることにしている。したがって,CSFを例外とする理由はなにもないからである。問題は,同じ雑誌の同じ号がいつも7部私どもの研究室に届けられるということであり,それらがドサドサと捨てられる点にある。CSFに掲載された論文を読むためであれば,1研究室1部で十分であろう(他に図書館に1部)。会費の大部分がCSFの刊行に使われていることを考えると,明らかな無駄である。日本細胞生物学会の活動を担っている研究室では,どこも似たような事情と思われる。

 とはいうものの,この「無駄」を生むシステムがCSFの刊行を経済的に支えていることを決して忘れているわけではない。今のCSFを,購読料でまかなう独立採算方式に移すのは容易なことではない。

 しかし、日本生化学会はJournalofBiochemistryを,文部省の学術定期刊行物補助金やページチージを加えてほぼ独立採算で発行しているので.独立採算方式がまったく不可能とは断定できない。また,中間的なあり方として,学会がスポンサーとなり,学会員は割引価格で任意に購読するというシステムも考えられる。これだと,先の「無駄」がなくなり,会費を減額できるという利点がある。ただし,現状のCSF評をそのまま購読システムにのせてどの程度売れるかとなると,心許ない。論文の質をよくすればこの点は解決するであろうが,これもまた簡単なことではない。

 矛盾することを言うようだが,私は,世の中が一流のジャーナルだけになってしまうのがよいとは思わない。文化が成熟して,後は滅びるのを待つだけの世界でなら.それもよかろう。ところが,細胞生物学はまだ開ききっていない花である。おまけに,希望的観測を加味すれば,日本の基礎科学はこれからである。したがって,日本の生物科学には.玉石混交の論文に対応する多様なジャーナルが必要である。それらの中でCSFがどういうタイプを目指すれ、また、どういう役割を分担するかを考えなければならないと思う。

前の記事 一覧 次の記事

会報「細胞生物」

  • 会報「細胞生物」最新号
  • 会長挨拶
  • 巻頭言一覧
  • 寄稿
  • イベント情報
  • 公募・求人情報
  • 賞および研究助成
  • 議事録
  • 賛助会員
  • 会員専用
  • ホーム
  • 巻頭言一覧
  • CSFの将来
  • 株式会社細胞工学研究所
  • 花市電子顕微鏡技術研究所
  • 学会について
    • 学会概要
    • 学会の歴史
    • 学会役員名簿
    • お知らせ
    • お問い合わせ
    • 広告掲載のお願い
  • 学術大会・委員会
    • 大会案内
    • 男女共同参画推進若手研究者育成委員会
    • 将来計画委員会
    • 細胞生物若手の会
  • 表彰
    • 論文賞
    • 若手最優秀発表賞
  • CSFについて
    • CSF English Site
    • CSFについて
    • 編集委員会紹介
    • CSF編集委員長からのメッセージ
    • CSFのX
    • CSF編集委員長のX
    • CSF投稿サイト
  • 会報「細胞生物」
    • 会報「細胞生物」最新号
    • 会長挨拶
    • 巻頭言一覧
    • 寄稿
    • イベント情報
    • 公募・求人情報
    • 賞および研究助成
    • 議事録
    • 賛助会員
    • 会員専用
  • 入会のご案内
    • 入会のご案内
    • 賛助会員入会のご案内
    • 各種お届けについて
  • 実験情報
    • 実験プロトコル一覧
    • その他実験情報
    • 抗体情報一覧
    • 実験情報の提出について
    • 細胞生物学用語
  • 定款・細則
  • プライバシーポリシー
  • お知らせ
  • お問い合わせ
Copyright 2025 Japan Society for Cell Biology 一般社団法人 日本細胞生物学会 All Rights Reserved.