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甦れ,学会発表の意義と責任

1994.07.01
Vol.5 July

三井 洋司生命工学工業技術研究所

 最近特に,学会での研究発表の意義と責任が曖昧なためか,一般演題発表の不調は目にあまるものがある。大きな学会程その傾向が強い。この辺りで一度は充分な討議を起こし,関連学会長による統一見解を出すくらいの見識が必要ではなかろうか。これには、発表者,討論参加者,座長,学会開催者,大学等当局などそれぞれが考え直すべき問題を含む。しかしそれは,研究活動をする我々自身の自発的なルールづくりから出発すべきであって,外部から批判されてからでは遅いであろう。

 いくつかの論点を挙げてみる。先ず,一般演題研究発表(以下発表)は,他の学会で発表していないオリジナルな内容に限定する(か否か)。現状では,これをきちんと守っている人と,ルーズな人がいるのは事実である。全ての権威ある学会が,学会発表の規定にこれを明記して,順守させれば,学会の数が半減するかも知れないが,それは多忙な研究者にとっても有益である。ただし,シンポジウム,ワークショップ、招待講演等は,review的に発表するのでこの限りでなく,私的な集まりの研究会も,originalでなく話題提供の位置付けにできる。困るのは発表者を多く募りたい大会会長だろうが,その内自然に会期も減るし会場も一つになって,参加者には大助かりである。二番煎じに加えて,内容的に玉石混交が目立つ。結論が不明で途中経過の報告や,単なる業績づくりの発表では,質問等を期待せずに行われている。質問に対して,露骨に嫌な顔をする発表者もいる。ケチをつけたという反応である。それを思うと,黙っていた方がよいという参加者もいる。この風潮も願い下げたいものである。又,大学当局や研究機関等が,業績として口頭発表論文を挙げさせるのは現状では間違っている。最近一年の学会発表は、参考にはなるが業績とは言えない。学会発表を何回かして満足してしまう一部の風潮を助長するのは困りものである。

 一方、こうした研究発表を聴く(?)人は,発表内容に対して,その結論の正否を共に検証するという責任ある立場に居た筈である。学会発表がそこの参加者全員による検証の場であるという原点は,もう無いのだろうか。単に自分に必要な情報を集めるというタイプの人が増えているのも問題である。質問は,自分の研究への情報を得るのではなく結論の正否を検証する為に行うのが本筋であり,発表の結論に不同意な参加者はNo!と言いその理由を述べる責任があろう。

 座長は,演者の紹介役でも,時間管理者でもない。そうした検証をできるよう参加者を誘導して,先ず正否を問うのであろう。そして尚,新しい切り口,視点、情報を提供する参加者の討論によって,新しい結論や方向性が導きだされる可能性を探っていくのでなかろうか。

 学会における一般演題が,学会の主導によってもっと重視されるよう改善されなければ,悪循環は更に続くだろう。現状では大きな学会で,一般演題を効率よく聞くことは,殆ど不可能であり,苦痛となってきている。又、研究室からの発表も,おつき合いと別の目的(シンポジウム等)のついでごとになりかねない。是非,学会として研究発表,参加者,座長それぞれのあり方を討議して、多数あるバイオ関連学会とも相談し,その統一見解を会誌に明記できないだろうか。学会のレベル向上はうけあいである。

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