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21世紀のサイエンス

1997.11.01
Vol.8 November

河野 憲二奈良先端科学技術大学院大学

 20世紀もいよいよ終わりに近づいてきた。考えてみればこの100年間のサイエンスの進歩たるやすさまじいものだったのではないだろうか。少なくとも新しい概念やら発見やらが指数関数的に伸びてきたことは確かである。5年先にどうなっているかは大体見当がつくけれど,10年先はどうか,と言われれば「わからない」というのが本音であろう。ではこの20年間ではどうだったのであろうか?10年前の87年から現在まではというと,これは意外であるが,それ程大きな概念や手法的な変化はなかったのではないかと思う。そう感じるのは,私が進歩していないのが原因かもしれないが,その前の10年に比べたらやはり其れほどのことはないというのが実感である。その前の10年,77年頃からの10年間というのは強烈であった。これは,私自身がまだ大学院の学生であった時代も含んでいるから印象として強く残っているのかもしれないが,抗体遺伝子の再編成の発見に始まり,スプライシングの先見 オンコジーンのクローニング,ホメオティック遺伝子の解析,トランスジェニックマウス作製,PCR法など,ちょっと思いつくだけでも枚挙にいとまがなく,新しい概念,手法など組換えDNA技術を用いた画期的な成果が次々と発表されていた。70年代後半に10年後どうなっているか,などということは考えもしなかったが,今思ってみれば全く予想できなかったというのが本音である。それに比べれば,80年代後半からの10年というのは,それまでに得られた財産でやってきたという感がいなめない。

 それでは,これからの10年はどうであろうか。5年後位にはヒトの全ゲノム配列が明らかになる等なので,ある遺伝子のヒトホモログというものは,もうデータベース上を調べればすべてわかるという時代になるだろう。これは有り難いことで,情報処理さえうまくできればホモログについてのデータはすぐ揃うことになり,時間と労力の大幅な節約になる。出芽酵母の遺伝子については現在がその状態で,酵母ゲノムデータベースとか蛋白データベースなどがあり,誰が作ってくれているのか知らないが,至れり尽くせりで非常に助かっている。だから21世紀には(といってももう4年後ですが)今よくやられているようなホモログ取りなどということ自体は,もう仕事にはならない筈である。やはり注目している遺伝子の生理機能をどうやって調べていくかということになるだろう。今後の大きな命題の1つに,多細胞生物の複雑系の解析ということがあげられると思う。1つの方法としてはなるべく単純な遺伝学の使えるモデル生物を使っていくという現在とられている方向性があるだろう。しかし、いずれにしても誰もが感じていることと思うが,今のままの解析手段だけでは無理だろうということである。今までの遺伝子工学的,細胞工学的手法だけでなく,もっと視点の違う,次元の違う画期的な考え方や方法論が必要だろうし,それが出て来なければ大きな進歩は望めないのではないか。一体それがどんなものであるのか,今の私には全く見当もつかないが10年後あるいは20年後にはそうなっていて欲しいし,そうならなくては困る。もしその一部にでも貢献できるものならば,研究者冥利につきるというものである。

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