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『世界で一つだけの花 by 日本細胞生物学会』

2004.12.01
Vol.15 December

米田 悦啓大阪大学生命機能研究科

 本号でお知らせしておりますように、学会誌Cell Structure and Functionが電子ジャーナル化するのに伴い、会報「細胞生物」も冊子体での配布が本巻(第15巻)で終了し、来年からは電子媒体での情報発信に移行します。「巻頭言」をどうするかという正式な議論はありませんでしたが、会報の送付が随時になることから、必ず巻頭言を付けて送付するということは実質不可能となり、これまでのような形での定期的な「巻頭言」は事実上無くなると考えられます。そこで、現在、「巻頭言」の執筆依頼を担当しておられる庶務幹事の後藤由季子さんのご提案で、最後は幹事会のメンバーが担当しようということになり、前号では会計幹事の貝淵弘三先生が執筆されました。冊子体での会報の最後は第5、6号合併号となる可能性があり、CSF編集委員長の中野明彦先生が担当される予定ですので、本号を私が担当することになりました。私自身、この巻頭言を読むのが1つの楽しみでしたので、何を書くか、非常に迷ったのですが、今回の一連の大会運営の変革に携った一人として、その経緯や個人的な意見を記すことがひとつの責務かと考え、本年の大会を話題にしたいと思います。

 今年の第57回大会に向け、そのあり方を議論し始めた昨年のはじめのころ、私の頭に先ず浮かんだのは、おそらく10年以上も前、今は亡き松本元先生が書かれた、「ナンバー1よりオンリー1」という巻頭言でした。この巻頭言が印象深く頭に残っていたのは、どうも私だけではなく、その後、情報通信研究機構の升田裕久さんの巻頭言でも引用されていたと記憶しています。また、折りしも、世の中ではSMAPが歌う「世界で1つだけの花」が流行りはじめていました。この歌の中では、みんなオンリー1になる“種”をもっているから、がんばって咲かせようという応援歌になっていますが、実際には、ナンバー1になるよりもオンリー1になる方がずっと難しいので、多くの場合は、結局、ナンバー1を目指すことになるのでしょう。けれど、今回、大会の運営を考えるに際し、オンリー1になるための努力、創意、工夫をどうするかということが議論の原点にあったと思います。つまり、分子生物学会や生化学会の規模を追い越してナンバー1になろうという議論は全く無意味で、細胞生物学会にしかできないプログラムを組もう、そして「細胞生物学会大会に参加して有意義だった。」「細胞生物学会の大会に来て見てよかった。」と思ってもらえるような大会にしよう、ひいては、日本の細胞生物学の発展に寄与しようというのが議論に参加した方々の根底にあったと思いますし、それが会員の方々の総意を反映していると考えて議論していたと思います。

 このような基本的コンセンサスのもとで、様々な議論が繰り広げられました。それらをすべて書き尽くすのは紙面の都合もありますし、私の能力を超えた作業になるかと思います。ただ、その結果、大会がどのように変わったかは、今年の大会に参加して下さった方々には多かれ少なかれ実感していただけたのではないかと思います。もちろん、賛否両論があることは承知しておりますし、大会前からもいろいろとご意見をいただいたことも事実です。「細胞生物学会は、会員のことを大切にしなくなった。」という、厳しい評価も聞こえて参ります。これは、シンポジウムのすべてがトップダウンで決定されることにもよるでしょうし、国内学会なのに、英語を公用語としたことも一因かと考えます。ただ、シンポジウムにつきましては、この3年間はこの形で進むとして、例えば、将来的には、学会のプログラム委員会が考えたシンポジウムと、会員の中から、特に若手がボトムアップ形式で提案するシンポジウムを並列させ、お互い競い合うようにおもしろいシンポジウムを企画してもらうというのもいいのではないかと個人的には考えております。また、今回の大会を経験し、英語を公用語とした大会は、おそらく数年後には「オンリー1」を云々するような次元の話ではなく、ごく一般的な大会運営として日本で普及するのではないかと実感しました。つまり、英語だから若い人たちからの活発な議論が出てこないかも知れないという危惧は、全くの杞憂に終わりました。さらには、高井大会委員長のご提案で、ポスターセッションにも海外からポスドククラスの若手研究者を招待し、一般演題発表の場であるポスターセッションを活気と緊張のある場にできたのも大きな収穫であったと感じています。これが、3時間以上経っても懇親会会場からほとんどの方が退出されず、歓談が夜遅くまで続くという状況を自然と産み出したと思います。

 このように、やってみて初めてわかったこともありますし、改良すべき点も見えてきます。その意味で、今回、大会のあり方を大きく変えたことは成功だったと思っています。今後も、常に“足元”と“行き先”の両方を常に見つめながら、独断に陥ることなく、自省を繰り返しながら、「オンリー1」の原点を求め続けることができればと考えます。

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