日時
2014年5月28日(水) 10:00~16:10
場所
千里ライフサイエンスセンタービル 5階ライフホール
(大阪府豊中市新千里東町1-4-2、地下鉄御堂筋線/北大阪急行千里中央下車)
趣旨
慢性炎症が慢性疾患と癌に共通した基盤病態であることが注目されている。マクロファージは、この慢性炎症のプロセスの中で極めて多彩な働きをすることが急速に明らかになってきている。実際、マクロファージに対するイメージは研究領域によって大きく異なる。例えば、動脈硬化ではマクロファージが線維を溶かすことによってプラークの不安定化をもたらすと考えられているが、慢性腎臓病では線維化を進める細胞と捉えられている。また、マクロファージには発がん促進作用があるが、一方で癌細胞を攻撃する腫瘍免疫の担い手でもある。本セミナーでは、生活習慣病、癌、神経疾患ならびに血管新生におけるマクロファージ機能に関する最新の知見を紹介いただくとともに、多様性の背後にある共通した機能と制御機構にまで理解を深めたい。また、細胞代謝による機能制御等、マクロファージを直接の標的とする治療戦略の可能性についても議論したい。
プログラム
1.マクロファージによる恒常性の維持と生活習慣病発症機序
真鍋 一郎(東京大学大学院医学系研究科 講師)
2.神経変性疾患におけるミクログリア・単球系細胞の役割
山中 宏二(名古屋大学環境医学研究所 教授)
3. 血管新生におけるマクロファージの役割
久保田 義顕(慶應義塾大学医学部 准教授)
4. 消化管腫瘍発生・浸潤におけるマクロファージの役割
大島 正伸(金沢大学がん進展制御研究所 所長・教授)
5. 腫瘍関連マクロファージ*微小環境のRNA免疫応答
瀬谷 司(北海道大学大学院医学研究科 教授)
6. 細胞内脂質合成の制御によるマクロファージの自律的炎症調節機構
田中 由美子(東京医科歯科大学難治疾患研究所 准教授)
コーディネーター
真鍋 一郎(東京大学大学院医学系研究科 講師)
大島 正伸(金沢大学がん進展制御研究所 所長・教授)
参加費
無料
申込要領
氏名、勤務先、所属、〒所在地、電話番号、Eメールアドレスを明記の上、Eメールで下記宛お申し込み下さい。件名は「千里ライフサイエンスセミナーF1」として下さい。
申込先
千里ライフサイエンスセミナーF1係
E-mail sng@senri-life.or.jp
URL http://www.senri-life.or.jp/seminar-1.html#seminar-F1
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2
千里ライフサイエンスセンタービル20階
TEL 06-6873-2001
主催:公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団