日時
2014年6月5日(木)10:00~17:00
場所
講義:千里ライフサイエンスビル5F 501-503号室
実習:大阪大学 微生物病研究所 最先端感染症研究棟2階
趣旨
ES細胞での相同組み換えによる標的遺伝子破壊(ノックアウト)マウスが報告されてから四半世紀が経とうとしている。以降、ノックアウトマウスを用いた個体レベルでの遺伝子機能解析は、生命科学研究において欠かすことのできない手法の一つとなっているが、従来法ではターゲティングベクターの構築や、ES細胞の培養と相同組み換えクローンの選別、キメラ動物の作製と生殖系列寄与の確認など、高度な技術に加えて、時間、労力、コストのかかる難点があった。そのような中、近年の人工制限酵素を用いたゲノム編集技術が大きなブレイクスルーをもたらしている。中でもCRISPR/Casシステムは、細胞レベルであれば素人でも簡単にデザイン、実験できるツールとなっており、またその延長として最短1ヶ月でノックアウトマウスも作製できる。今回は、座学講習会ではゲノム編集技術の最先端を、技術講習会では、標的配列の選び方やデザイン、細胞での切断効率の評価、受精卵注入によるノックアウトマウス作製について講習する。
コーディネーター
大阪大学微生物病研究所 教授 伊川正人
プログラム
講義(午前):10時~12時
1)ゲノム編集の基礎と国内外研究動向
講師 広島大学大学院理学研究科・数理分子生命理学専攻 特任助教 佐久間哲史
2)マウスゲノム編集と今後の課題
講師 大阪大学微生物病研究所・附属感染動物実験施設 教授 伊川正人
実習(午後):14時~17時
1)遺伝子破壊用gRNAのデザインとin silicoオフターゲット検索
2)受精卵前核へのマイクロインジェクション
講師 大阪大学微生物病研究所・附属感染動物実験施設 助教 佐藤裕公
講師 大阪大学微生物病研究所・遺伝子機能解析分野 助教 藤原祥高
アシスタント 大阪大学大学院・医学系研究科 大学院生 増子大輔
参加費(定員)
講義のみ:1000円(40名)、講義と実習:5000円(10名)
申込方法
①氏名、勤務先、所属、役職名、〒、所在地、電話、FAX 番号に、志望動機(300字程度まで)を添えて、 E-mail で(下記アドレスまで)お申込みください。定員超の参加希望があれば調整をさせていただきます。なお、10名の枠から外れても講義のみで受講の希望がある場合は、「講義のみでも受講を希望」と記載ください(記載がない場合、希望なしとして扱います)。最初から講義のみの参加を希望される方(志望動機は不要)は、10名の枠から外れ講義のみでも参加を希望された方が40名に満たない場合に先着順で受け付けます。
②申込締切後、事務局より受付の通知・参加費振込みの案内をお送りいたします。
③入金を確認次第、領収書兼参加証をお送りいたします。
申込締切
4月18日(金)(財団必着)。
主催
公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団
協賛
オリンパスメディカルサイエンス販売株式会社
NPO法人 発生工学研究会
申込先
公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団 技術講習会G61係
E-mail:tkd@senri-life.or.jp(TEL:06-6873-2001)
技術講習会の詳細につきましては下記Web siteをご覧下さい。
Web site:http://www.senri-life.or.jp/gijyutsukosyukai/gijyutsukosyukai.html