開催趣旨
生命科学の進歩にとって、生命の基本単位である細胞の営みを理解することは必要不可欠であることは言うまでもない。しかし、昨今の研究の流れとして、応用的な研究が重視され、その応用研究を支える基礎研究の重要性に目が向きにくくなっている。この流れを背景にして、若い学生の目も応用的な分野に向きがちである。そこで、本シンポジウムは、主として、これから研究の世界に入ろうとしている学部学生を対象にして、細胞研究のおもしろさ、重要性を理解してもらい、将来の細胞生物学、形態学を担う研究者を発掘することを目的として開催する。
日時
平成19年9月8日(土)13:00〜17:20
場所
東京大学小柴ホール
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_25_j.html
参加
参加費不要・参加登録不要
プログラム
開会挨拶:廣川 信隆
(東京大学大学院医学系研究科教授、日本学術会議会員、日本学術会議形態・細胞生物医科学分科会委員長)
司 会:米田 悦啓
(大阪大学大学院生命機能研究科教授、日本学術会議連携会員、日本学術会議細胞生物学分科会委員)
◆ 講 演(13:05〜16:45)
1)13:05〜13:45
大隅 良典(自然科学研究機構基礎生物学研究所教授、日本学術会議連携会員、
日本学術会議細胞生物学分科会副委員長)
「細胞の見事なリサイクルシステム、オートファジーの持つ役割」
2)13:45〜14:25
中野 明彦(東京大学大学院理学系研究科教授、日本学術会議連携会員、
日本学術会議細胞生物学分科会委員)
「細胞小器官ゴルジ体の謎を解く」
3)14:25〜15:05
藤本 豊士(名古屋大学大学院医学系研究科教授、日本学術会議連携会員、
日本学術会議形態・細胞生物医科学分科会委員)
「電子顕微鏡で脂質超分子構造をみる」
15:05〜15:25 休憩
4)15:25〜16:05
黒岩 常祥(立教大学大学院理学研究科極限生命情報研究センター センター長・ 特任教授、日本学術会議会員、日本学術会議細胞生物学分科会委員長)
「地球環境を支える葉緑体の1個の分裂マシーンを"観る"、"とる"、"掴む"」
5)16:05〜16:45
廣川 信隆(東京大学大学院医学系研究科教授、日本学術会議会員、日本学術会議形態・細胞生物医科学分科会委員長)
「ミクロの運び屋"分子モーター"が開く未知の世界:細胞から生命を観る」
◆ フリーディスカッション(16:45〜17:15)
〜これから細胞生物学を目指す君たちへ、君たちから〜
閉会挨拶:黒岩 常祥
(立教大学大学院理学研究科極限生命情報研究センター センター長・特任教授、日本学術会議会員、日本学術会議細胞生物学分科会委員長)
主催
日本学術会議 基礎生物学委員会・応用生物学委員会合同 細胞生物学分科会
日本学術会議 基礎医学委員会 形態・細胞生物医科学分科会
後援
日本解剖学会、日本細胞生物学会、日本顕微鏡学会、日本組織細胞化学会、日本臨床分子形態学会、医歯薬科学アカデミー
問い合わせ先
大阪大学医学系研究科 内山安男 uchiyama@anat1.med.osaka-u.ac.jp
大阪大学生命機能研究科 米田悦啓 yyoneda@anat3.med.osaka-u.ac.jp