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会長就任の挨拶

2016.09.27
Vol.27 May - September

吉森 保大阪大学大学院医学系研究科/生命機能研究科

本年6月より、貝淵弘三前会長の後を受け、日本細胞生物学会会長に就任いたしました。私が会長になるという事態に驚かれた方も多いと思います。私自身が一番驚愕しております。何しろ自他共に認めるちゃらんぽらんな人間で、随分以前に会誌に書いた巻頭言は巻頭言史上最もふざけた文章として大いに顰蹙を買い、未だそれを超えるものはありません。そのような者に、今難しい状況にある細胞生物学会を任せて良いのでしょうか。……良くない気がします。

しかし、難局だからこそ、変わり者の会長を置いた方が拓ける道があるかもしれません(無茶苦茶な論理)。私が唯一誇れることは大学院以来の細胞生物学会会員で、この学会を自分のホームグラウンドと思い続け、深い愛着を持っていることです。愛だけでは学会運営は出来ませんが、それを原動力にこれからの2年間懸命に務めたいと思います。どうか会員の皆さん、こんな奴が会長になるなら脱会しようと思わずにご支援を賜れますようによろしくお願い申し上げます。

細胞生物学会に限らず、昔に比べて学会の存在意義は揺らいでいます。自分の専門分野の情報を収集するなら、小規模の研究会や科研費の班会議のほうが役立つし、様々な分野を網羅した大きな学会も結局自分の関連セッションにしか参加しないことが多くて班会議に行ったのと同じ。学会など行かなくても構わないと思う人はたくさん居るのではないでしょうか。しかし私は幾つかの理由から、それでもなお学会はあった方が良いと考えています。まず、コミュニティとして結束して、例えば政府に対してものを言う、科研費の枠を作らせる(実際、細胞生物学の枠が出来たのは昔の本学会の幹部の先生方のご尽力によるものでした)等々の研究者個人の力では困難な発信を行うということがあげられます。これは何もお上に対してだけでは無く、市民への呼びかけなども該当します。STAP騒動でも顕著でしたが社会と科学の乖離が問題化している昨今、重要な機能です。しかしそのような声を上げる役割は大きな学会が担うべきかも知れません。そのために物理や化学のように、生命科学系を統合する学会を作るべき時が来ていると私は考えます。

そして細胞生物学会もそこに吸収され、私は会長職から開放されて\(^o^)/。ということを狙っているわけではありません。私は細胞生物学会のような比較的小さな学会にこそできることがあると信じています。以前の細胞生物学会の大会で、「お互いの顔が見える」ことがキャッチフレーズに使われたことがありました。私はここに鍵があると思います。科学において人的ネットワークは様々な意味合いで極めて重要であり、その醸成の場としてのコミュニティ(昔風に言えばゲマインシャフト)は専門分野よりは大きく、だが広すぎて希薄にならない適度なサイズが必要です。細胞生物学会は、そのような場に適しているのではないかと思うのです。幸い、これまで参加されてこられた諸先輩方のお陰でこの学会は足の引っ張り合いやギスギスしたところがなく、比較的自由に純粋に科学が議論できる雰囲気があります。偉い人が威張っていて若い人が萎縮しているということもありません。また会員数は少なくても、その研究は全般に高い水準にあります。専門が細分化している現在の科学者が嵌まり込みがちな蛸壺から出て、人と交流し、蛸壺では得られない有用な情報を得るのにうってつけなのです(大きな学会ではかえってそれは難しい)。

その観点から私は、細胞生物学会を何が何でも大きくしなければ、とは思いません。しかし、一方で会員数がどんどん減少して限界集落に陥っては元も子もありませんし、数が維持できても年寄りばかりではコミュニティとして機能停止に陥ります。若い世代をリクルートする不断の努力が必要です。また学会の財政状況も深刻です。引き継ぎの際に詳細を見て、逃げ出したくなりました。その他も含め、私のアルマジロ並みの思考能力では追いつかない懸案事項が多々あります。そのため、強力な助っ人を集めました。副会長に米村重信先生、庶務幹事に吉田秀郎先生と大杉美穂先生、会計幹事に濱崎洋子先生になって頂きました。CSF編集長の大野博司先生、会計監査の永田和宏先生、目加田英輔先生、選挙管理委員長の井垣達吏先生、HP担当の原田彰宏先生にもご指導頂き、また事務局の金光朋子さんに助けて頂き、何とか舵取りをしていきたいと思います。

心強い執行部を得てなお、細胞生物学会を存続させる、それも、より活性化した状態で、というのは至難の業だと思われます。是非とも会員の皆さんの知恵とお力添えを頂かねばなりません。細胞生物学者が蛸壺を出て、「巨人の肩に乗って」新たな視座を持つ場として細胞生物学会を活かすため、何卒よろしくお願い申し上げます。

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