• 学会について
    • 学会概要
    • 学会の歴史
    • 学会役員名簿
    • お知らせ
    • お問い合わせ
    • 広告掲載のお願い
  • 学術大会・委員会
    • 大会案内
    • 男女共同参画推進若手研究者育成委員会
    • 将来計画委員会
    • 細胞生物若手の会
  • 表彰
    • 論文賞
    • 若手最優秀発表賞
  • CSFについて
    • CSF English Site
    • CSFについて
    • 編集委員会紹介
    • CSF編集委員長からのメッセージ
    • CSFのX
    • CSF編集委員長のX
    • CSF投稿サイト
  • 会報「細胞生物」
    • 会報「細胞生物」最新号
    • 会長挨拶
    • 巻頭言一覧
    • 寄稿
    • イベント情報
    • 公募・求人情報
    • 賞および研究助成
    • 議事録
    • 賛助会員
    • 会員専用
  • 入会のご案内
    • 入会のご案内
    • 賛助会員入会のご案内
    • 各種お届けについて
  • 実験情報
    • 実験プロトコル一覧
    • その他実験情報
    • 抗体情報一覧
    • 実験情報の提出について
    • 細胞生物学用語
  • 会員ページ
  • お問い合わせ
  • En

GFP-Nanobodyの作製法

2015.06.23

加藤 洋平, 中山 和久
京都大学薬学研究科生体情報制御学分野

https://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/physchem/

ダウンロード
概要・原理 装置・器具・試薬 詳細 工夫とコツ 参考文献

概要・原理

一般的な抗体は重鎖と軽鎖からなる複合体であるが、ラクダ科の動物は例外的に重鎖のみでできた特殊な抗体を持っている。その重鎖抗体は可変領域のみで抗原と結合できることが知られており、この最小ドメインはNanobodyまたはVHHと呼ばれている。Nanobodyの抗原に対するアフィニティは普通の抗体と同等かそれ以上である(GFP-NanobodyのKd値は約1nM)。しかもNanobodyは約15kDaと小さいため、大腸菌を使って容易に作製することができる。ここではGSTタグを付加したGFP-Nanobodyの大腸菌での発現と精製の方法を紹介する。作製したGFP-Nanobodyは蛍光タンパク質を用いた免疫沈降法に利用することができる。(Ref.1)

装置・器具・試薬

pGEX6P1-GFP-Nanobody (Addgene #61838)
BL21(DE3)などのタンパク質発現用の大腸菌株
Glutathione Sepharose 4B beads (GE healthcare)
LB培地
LBプレート(+Amp) IPTG Binding buffer: PBS(-), 5 mM DTT, Protease inhibitors Wash buffer: PBS(-), 5 mM DTT, 0.1% Triton X-100
遠心機
振盪培養器

詳細

【 fig. 1 】
  1. BL21などのタンパク質発現用の大腸菌株にGFP-Nanobodyのプラスミドを導入し、LB +Amp plateにまいて37ºC、O/Nで培養する。
  2. コロニーをひろい、2-5 mL LBで前培養する。(6 h~O/N) (このときグリセロールストックを作っておくと次に作るときに便利。)
  3. 200 mL LBに培養後の大腸菌を2 mLを加えて、OD600=0.5になるまで37ºCで培養する。(OD600=0.4-1.0くらいならOK。だいたい2-4 hかかる。)
  4. IPTGを0.1 mMになるように加えて、20ºC、O/N(12~20 h)培養する。(30ºC, 4hでもOK)
  5. 培養液を遠心して集菌する。 6,000 rpm (5,550 g), 4℃, 15 min
  6. 10 mL Binding bufferでペレットを懸濁する。
  7. 大腸菌を超音波破砕する。(機械の出力によるが15 sec x 5回程度。一般的な大腸菌の破砕条件でOK)
  8. Triton X-100をfinal 1%になるように加えて、on iceで15-30 min静置する。
  9. 遠心して上清を回収する。12,000 rpm (20,700 g), 4℃, 20 min (すぐに精製しないときは上清を-80ºCで凍結保存しておくことも可能。)
  10. 上清とGlutathione Sepharose beadsを混ぜて、ローテーターで回転させながらビーズに結合させる。 4℃, 2 h-O/N
  11. ビーズをwash bufferで8回洗浄し、50 % slurryになるようにwash bufferを加えて4℃で保存する。
  12. GFP-Nanobody beadsにSample bufferを加え95ºCで10 minボイルする。その後SDS-PAGEし、CBB染色をして収量と精製度を確認する。GST-GFP-Nanobodyは約40 kDa。【fig.1】

工夫とコツ

GFP-Nanobody遺伝子はRef. 2のアミノ酸配列をもとに人工遺伝子合成によって作製した。作製したプラスミドはAddgeneに寄託済みだが、著者に連絡をいただければ直接分与することも可能。GST-GFP-Nanobodyを作るのは簡単でコストもほとんどかからないので自作がおすすめである。

200 mLの培養液から約1 mgのGST-GFP-Nanobodyが精製できる。 免疫沈降に使うときは約1 µg/10 µL(bed vol. 5 µL)になるようにタンパク量を調節している。

GFP-Nanobodyが結合する蛍光タンパク質の種類
結合する: EGFP, YFP, Venus
結合しない: mRFP, mCherry, TagRFP, TagBFPなど

EGFPの位置はN末でもC末でもNanobodyとの結合にはほとんど影響しない。

参考文献

1. Katoh, Y., Nozaki, S., Hartanto, D., Miyano, R., and Nakayama, K. (2015) Architectures of multisubunit complexes revealed by a visible immunoprecipitation assay using fluorescent fusion proteins. J. Cell Sci., 128, 2351-2362.

2. Kubala, M. H., Kovtun, O., Alexandrov, K., and Collins, B. M. (2010) Structural and thermodynamic analysis of the GFP:GFP-Nanobody complex. Protein Science 19, 2389–2401

前の記事 一覧 次の記事

実験情報

  • 実験プロトコル一覧
  • その他実験情報
  • 抗体情報一覧
  • 実験情報の提出について
  • 細胞生物学用語
  • ホーム
  • 実験プロトコル一覧
  • GFP-Nanobodyの作製法
  • 株式会社細胞工学研究所
  • 花市電子顕微鏡技術研究所
  • 学会について
    • 学会概要
    • 学会の歴史
    • 学会役員名簿
    • お知らせ
    • お問い合わせ
    • 広告掲載のお願い
  • 学術大会・委員会
    • 大会案内
    • 男女共同参画推進若手研究者育成委員会
    • 将来計画委員会
    • 細胞生物若手の会
  • 表彰
    • 論文賞
    • 若手最優秀発表賞
  • CSFについて
    • CSF English Site
    • CSFについて
    • 編集委員会紹介
    • CSF編集委員長からのメッセージ
    • CSFのX
    • CSF編集委員長のX
    • CSF投稿サイト
  • 会報「細胞生物」
    • 会報「細胞生物」最新号
    • 会長挨拶
    • 巻頭言一覧
    • 寄稿
    • イベント情報
    • 公募・求人情報
    • 賞および研究助成
    • 議事録
    • 賛助会員
    • 会員専用
  • 入会のご案内
    • 入会のご案内
    • 賛助会員入会のご案内
    • 各種お届けについて
  • 実験情報
    • 実験プロトコル一覧
    • その他実験情報
    • 抗体情報一覧
    • 実験情報の提出について
    • 細胞生物学用語
  • 定款・細則
  • プライバシーポリシー
  • お知らせ
  • お問い合わせ
Copyright 2025 Japan Society for Cell Biology 一般社団法人 日本細胞生物学会 All Rights Reserved.