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小グループのサイエンス

1997.02.01
Vol.7 February

尾張部 克志名大・情報文化学部自然情報

 少し前から,細胞生物関係の雑誌(例えばJ.Cell Biol.)を見て感じるのであるが,一昔前と比べて,一つの論文当りの著者の数はかなり多くなってきているのではないだろうか。きちんと数えたわけではないが、これは筆者らの分野だけではないように思われる。内容も実験結果をもとに大胆な推論を展開するものは少なく,たくさんの実験データをあげているものが多くなっているように思う。このことは学問の発展と進行速度の増加にともない,一つの仕事を論文にまとめる際,より多くの,またより詳細なデータを要求されてきていることと無関係ではあるまい。遺伝子もタンパク質も,そして組胞も調べなくてはならないとしたら,これを一人でこなすのは苦しい。また,すべてのことができる人でも激しい競争のあることを考えると時間的にかなり困難であろう。

 筆者は,サイエンスは,またその楽しさは,自分が面白いと思う生命現象に対して、その解析方法を考え,実験を通して一歩ずつ真実に近づいでいくことであると思っている。したがってサイエンスは基本的に個人でやるものであり,またそれ故に個性のでるものであると思っている。しかしそれが年々薄れているように感じる。細胞生物学も個人の力でやる時代からグループの総合力でやる時代になったのであろう。

 学問の進歩に伴い研究の総力戦化が進むならば、当然、多くのスタッフを抱える大きなグループがますます有利になってくる。一方、我々の研究体制を見ると,一部の大きなグループを除けば多くは中小のグループである。なかでも厳しいのは小グループである。ここでいう小グループとは,独立した研究者一人と少数の大学院学生からなる集団としておこう〔筆者もここに属する)。近年全国の国公立大学で大講座化がすすめられた結果,このようなグループは以前よりもかなり多くなってきているように思われる。大講座化の是非にはふれないが,小グループ化した分だけ競争力の点では明らかに下がっているように思われる。小グループの研究は一報目、二報目は先陣を切っても,その後もリードを保っことは,それが面白い仕事であればあるほど難しいであろう。

 それでは小グループにはどのようなスタイルが残されているのだろうか。できればこのようなグループを元気づけるようなことを何か書きたいと思ったが,その材料を見つけることは難しいことを確認しただけであった。月並みながら言えることは,小グループで一定レベルの仕事をするためには対象を特定の分野に絞り,力を集中することは不可欠であろう。そのうえでさらに総合力を高め,研究に幅をもたせるために,同じ様な規模で特色の異なる複数のグループと積極的に共同研究を組むことが最も現実的な選択であろう。これは結局,時間的,空間的に大グループを組むことを意味する。そしてそのためには,他のグループが組んでくれるような、また他からお呼びがかかるような魅力を自分のサイエンスに持っていなくてはならない。あとは,多くの友人を持っことであろうか。先輩や後輩とちがい,友人は自分の責任である。これらとてけっして易しいことではない。が,個人でできることではある。

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